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かな文字の魅力
こんにちは。
今日から3月のスタートです。今日は卒業式が、あちこちの学校で執り行われてますね。春は別れと出会いの季節です。。なーんて
さて今日は日本人の美意識が息づく、かな文字の作品のご紹介です。
中島香南さんの書かれた作品をお預かりして販売しています。
小倉百人一首や古今和歌集より選んだ和歌を書かれた作品です。
こちらは有名な小野小町の歌。
古典では「花」は「桜」を意味すると習いませんでしたか?
こちらは紀貫之。
本来、男性が漢文で書いていた日記を平仮名で、なおかつ女性になりすまして「土佐日記」を書きました。
私的な心情を表すには平仮名の方が託しやすかったと習った記憶が。。
額に入ったものや、お手持ちの額にいれていただけるよう装幀済みの作品もありますので、
場所を選ばず飾っていただけるのではないかしら。
小倉百人一首で私が好きなのは権中納言敦忠の句、
あひ見ての のちの心にくらぶれば 昔は物を思はざりけり
これは、彼女に片想いをしていた時はこれが恋だと思っていた。
でも実際に彼女と会って二人で過ごしてみたら、かえって切なさで胸がつぶれそうになる。
この想いに比べたら、あの頃なんて恋と呼べるほどじゃなかったなぁ。。という歌です。
恋を味わってからの苦しさは、昔の人も同じなんだと思うと、なんだか親近感が湧いた記憶が。。
懐かしい
堀田 あゆみ