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長く愛されるデザイン
こんにちは
ツツジが美しく咲き始めました。いよいよゴールデンウィークですね
今日はスツールの座面の張替のご紹介です。
天童木工のリングスツールです。
誕生は1955年。カラフルなビニールレザーが軽やかで、つま先立つバレリーナ―のような細くまっすぐな脚が可愛いスツールです。
1964年の東京オリンピックの時には「五輪スツール」と呼ばれ大変な人気だったそうです。
2006年より復刻し、再び人気を集めています。
今回のお客様のリングスツールはかなりの時代物とお見受けしました。
元々は職人のためにデザインされた、いわゆる「腰掛け」の一つだったそうです。
脚は上部にくびれを作り、先に向かって細くなるようロクロで削られています。
くびれの丸みが「こけし」っぽくて懐かしい感じもしました。
一般的にスツールは張地を裏に回して留めるだけですが、リングスツールは座の側面に3㎜の溝があり、そこへシートを打ち込んでいます。
座板は裏側から見ると木の層が見えます、細かい美しい仕事です
以前は黄色の人工レザーでしたが、今回は新しくリノベーションするお部屋に合わせて乳白色の人工レザーになりました。
中央の丸い穴は持ち運びにも便利です。真ん中に向かって座板に少し角度が付いていて、座りやすさも工夫されています。
なんとも可愛く木の温かみを感じるスツールですね。
新しいお部屋でこれからも長くご愛用くださいませ。
ありがとうございました
物販部 堀田あゆみ