代表のメッセージ

代表からのメッセージ

生まれたときから、私の家はいつも木の香りがしていました。
家具屋なので当然のことなのですが、いつも私にとって家具は身近でした。

でも、二十歳の頃に、両親が集めて展示してある高級な家具はどれも素晴らしいものでしたが、私の感性に合うものではない。ということに気がつきました。
私は、仕入れのためのカタログを探しましたが、そこにも私の家具は見つかりませんでした。

その頃、私は神戸の大学に通っていたのですが、自分に合った家具を知りたくて、大学に通いながらインテリアコーディネイトを学びました。

家具はインテリアに欠かせない要素です。
いろいろな素材、デザイン、歴史。
理解すればするほど楽しくて、夢中で勉強しました。

自分の好きな家具が単に家具としてだけではなく、部屋や家そのものと組み合わさることで、その魅力が何倍にもなる.....。
家具屋のせがれは求めているものに出会ったのです。

単に勉強するには飽きたらず設計、デザインの仕事につきました。
ゼネコンに入社し、企画室に配属されたのです。毎日新しい課題に触れ、
企画、設計、 デザインそして提案。きつい仕事だと言われましたが、私にとってはただ
エキサイティングで楽しい毎日でした。 建築士の資格も取得しました。

3年後、私は木の香りのする家に帰ってきました。そう、家業である家具屋に戻ったのです。

帰ったその日に営業に行ったお店で、改装を頼まれました。今にして思えば
それまでにやってきた仕事の話や、企画の提案が新鮮に感じていただいたのでしょう。
でもその時は初めてのお客様に喜んでいただこうと、ただ必死で設計に取り組みました。
それを評価していただき、再びお仕事をいただき、仕事がクチコミで広がり…。
気がつくと、25年が経っていました。ひとつひとつ丁寧に、そして夢中でこなしてきた仕事も
リフォーム2000物件、新築8棟、店舗23店舗の実績になっていました。

どんなに良い提案であっても、お客様に無理やりに押しつけるのではなく、たくさんお話しをして
いっしょに考え、いっしょに創りあげるリフォーム。図面やデッサンを何枚でも書き、提案事項や
図面をひとつひとつ、わかりやすくご説明する。
当たり前のことを当たり前に続けてこれたことが、お客様に評価していただけたのだと思います。

お客様が大変じゃないリフォーム、そしてお客様に対して正直なリフォーム。
私は20年間の仕事を通して、この単純な信念に自信を持ちました。
そして、自分で言うのはいささか口はばったいのですが、成長することができたのだと思います。
おかげさまで値段や納期に関係なく、当社を、そして私を指名してくださるお客様にも
多く恵まれました。

そんな私の仕事を父も認めてくれたのでしょう。14年前、三代目として土肥家具店を継ぎました。

そして現在、お客様が大変じゃないリフォーム、そしてお客様に対して正直なリフォーム。
この信念は私個人のものから、成長してくれたスタッフも含めた土肥家具店そのものの
理念になりました。さらに便利を超えて、お客様の生活を豊かにものにすることも、
これからの私たちの使命と考えるようになりました。

この理念を実現するための技術と知識。リフォームだけではなく、家具だけでもない、
両方の魅力をより高めるための力も備わったと感じています。
お客様の気持ちに寄り添えるスタッフ、高い技術だけでなく、丁寧に使う人の身になって
施工することができるスタッフ、私だけでなく皆が成長してくれているからです。
また、施工に協力してくださる会社の皆さんにも、私たちの考えを理解していただき
最高のチームが作れたと自負しています。

とはいえまだまだ小さな会社です。多数のお客様からご依頼をいただき、お待たせしてしまうことも
しばしばあると思います。いえ、正直なところお待たせする方が多いかもしれません。
でも、たとえお待たせすることになっても、お客様の思いを形にするためにしっかりと
時間をかけたいと私たちは考えています。

「ドゥクラフト土肥家具」の名前はお客様本位、つまり家はお客様がつくるもので
私たちはそれを最大限にバックアップする、という考えを表したものです。
同時に「家と具と庭」と書いたロゴをつけさせていただきました。「お家」の事も、
お家の中に入る「家具」の事も、そして私どもが自信を持っている「庭」のことも
丁寧にお客様に本当に喜んで頂いてこそ、21世紀の家具屋なのだと。
ドゥクラフト土肥家具は、自信を持ってお客様に私どもの考えるリフォームをお奨めし、
お客様の家づくりを最大限にお手伝いできるようになりました。

最後にもう一度だけ、胸を張って言わせてください。「家具屋のリフォームは良いですよ!」